たぶせ健康野菜

たぶせ健康野菜

◆団体では全国初の低硝酸野菜が完成

田布施地域交流館は、消費者の皆様においしい野菜を提供するため、野菜に含まれている硝酸塩を抑えた野菜作りを生産者と一体になって取り組み、団体では全国で初めて低硝酸野菜を完成し、平成27年11月に「たぶせ健康野菜」として、ブランド化しました。

●ブランド認定品

  • 野菜内の硝酸値は、世界で一番厳しいEU基準よりも更に低い、1500ppm以下をブランド品として認定。認定ーマーク
  • 野菜栽培は化学肥料を使用せず、完熟発酵した有機肥料を使用しています。
  • ブランド認定品は、「たぶせ健康野菜」の認定しシールが目印です。

◆低硝酸野菜の取り組み経過

●昔と今の野菜の比較調査
私たちは、本当に人体に安全で、おしいい野菜を皆様に提供していくため、平成22年より研究を開始しました。その中で、東京オリンピック前の昭和26年と、高度成長期以降の平成23年に栽培されたほうれん草や人参、果物のビタミン・鉄分の栄養価を比較調査すると、いずれも昭和26年の方が3~11倍も栄養価が高く、現在の野菜は見かけは良いが栄養価が低いことが分かりました。
美味しさは栄養価に比例することから、現在の野菜は昔に比べ、美味しさも栄養価も劣っていることが分かりましたが、なぜなのか大きな疑問が残り、さらに追求しました。

●原因
野菜栽培は、今は化学肥料が主体でたくさん使われていますが、昔は牛糞・豚糞・人糞が主体の有機肥料が使われており、ここにその原因があると推定されました。
今は化学肥料が手軽に使えて、大量の野菜が生産出来ているが、その便利さと引き換えに、栄養価が低く、美味しくない、しかも人体に悪影響を及ぼす野菜を食べることになったのです。

●硝酸塩が身体に及ぼす悪影響
その原因をさらに追求すると、野菜に含まれている硝酸塩は、化学肥料の窒素分が野菜内で硝酸塩に変化し、栄養価や美味しさを損ない、人体に悪影響を及ぼすことを突き止めました。
硝酸塩の高い野菜を食べると血液中のヘモグロビンと結合して酸素を運べなくなる酸素欠乏症や、体内でニトロソアミンに変化し発がん性物質となります。また、糖尿病や肝臓疾患、アルツハイマーなどの様々な成人病の原因の一つであることが、近年の研究でわかってきました。
特に代謝能力の低い幼児や高齢者等には危険で、硝酸値16,000ppmの野菜を食べると健康な人も死亡すると云われている危険な物質です。
硝酸塩が美味しさや栄養価を損ない、人体に悪影響を及ぼすことが、農林水産省からも見解が出され、私達が行っている取り組みが科学的に立証されました。

◆目標と取り組み

私たちは健康的な低硝酸野菜を早期に実現するため、高い目標を掲げて取り組むことにしました。

  • 野菜に含まれている硝酸値が1500ppm以下のものをブランド化する。
  • 平成27年度中にブランド化を実現する。

目標とする硝酸値は、世界で最も厳しいEU基準値よりも更に低い、レベルの高い目標を掲げて取り組むことにしました。
取り組みは一部の生産者だけでなく、全生産者が一体になって栽培研修会での技能レベルの向上や、完全有機肥料を使用した野菜栽培に取り組みました。
その結果、平成27年11月より、低硝酸野菜を「たぶせ健康野菜」と名づけてブランド化が完成し、皆様に美味しくて、栄養価が高く、しかも人体に安全な野菜を提供する体制がスタートしました。

◆たぶせ健康野菜の特徴

  • エグみが少なく、栄養価があって美味しい。
  • よく煮えて柔らかい。
  • 日持ちがする。
  • 漬物にすると、少量の塩分で早くよく漬かる。
  • 人体に安全である。

◆ブランド認定制度と手順

田布施地域交流館は、消費者の皆様に美味しくて、栄養価があって人体に安全な低硝酸野菜を確立していくため、ブランド認定制度でレベルの向上と、平準化を図っています。

ブランド認定を受けるためには、

  • 生産者は出荷する野菜の一部を事務所に持参して、認定申請をします。
  • 申請された野菜を測定員が硝酸計で測定します。
  • 硝酸値が1500ppm以下であれば、認定品として管理パソコンに登録します。
  • 生産者は出荷用バーコードを作成後、ブランド認定マークのシールを申請し、出荷物に貼り付けます。

現状は一般的に硝酸値の高い葉物野菜に限定し、ブランド化を進めていますが、今後は根菜類や果菜類に拡大して、低硝酸野菜「たぶせ健康野菜」を広めてまいります。

美味しくて、栄養たっぷりの「たぶせ健康野菜」をぜひ味わって下さい。